MRは自社の医薬品の営業部隊

製薬企業のMR(医薬品情報担当者)は以前、プロパー(プロパガンダ【宣伝】をするという意味)と呼ばれ、医療機関との値段交渉まで行っていました。しかし、自社製品を売り込むため、医師への高額の接待や景品の提供、不透明な寄付が横行し、さらに様々な御用聞き、した働きまでやるといった過剰な営業攻勢が問題になりました。

そこで事態を重く見た公正取引委員会は1991年、価格交渉は医薬品の卸会社にまかせ、医薬品の説明に専念するよう指導したのを受け、製薬業界は職種名を現在のMRに変更しました。医薬品の適性使用を主目的にする職種として再出発したのです。

とはいえ「営業部隊」であることには変わりはありません。多くのMRを持つことが製薬企業の営業力アップに直結するとされ、MRの数は増えています。医師への好感度調査では武田薬品のMRがトップノバルティスファーマ、中外製薬、グラクソ・スミスクラインと以下続いています。

製薬会社で作る「医療用医薬品製造販売業公正取引協議会」は、営業活動に自主規制のルールを定め、提供できるサンプル役の個数や、講演会で提供する物品の価格の上限まで定めています。